super_abebetimeのブログ

あべちゃんオタクの源泉垂れ流し

私のヒーローのお話

 

 

「絶対売れてやる」

きっと誰に届けるつもりでもなかったその一言で、私は今たくさんの「初めて」を体験している。

 

 

その日のことは正直あまりよく覚えていない。

その日私はとにかく暇で暇でしょうがなくて、

でも温かいベッドから抜け出したくない一心で一本の動画を再生し始めたからだ。

YouTubeを開いた時たまたま上の方に表示されていたその動画は、

カジュアルなお揃いの服装の大人数の男の子たちがバスの車内でゆったりまったり過ごしている姿がただ配信されているものだった。

当時「エッチな女の子のアニメTシャツを着るメンバーがいるグループ」という印象しかなかったグループが、

9時間ぶっ続けなんて一般企業なら労基法で訴えられるレベルの過酷な企画をニコニコずっと楽しそうにこなしている超人ぶりに正直少しドン引きながらも、

9人の嫌味がない仲の良さに心惹かれてそのまま視聴を続けるとだんだん人狼と一致してくるメンバーがいた。

 

「この子は確か演技めっちゃうまいのに人狼のルールを把握できてない残念な子」←こぉじくん

「騎士って言うアホの子」←言うまでもない

「頭と顔のいい子」←めめたん

 

今考えると三つ目の印象なんて大間違いにもほどがある!と今Twitterのアカウントで言えば引用RTで叩かれるレベルだが、

人狼しか見ていなかった当時の私に「めめたんはお勉強ができません!」なんて言っても絶対に信じなかったはずだ。

思考力と学力のギャップこそめめたんの最大の魅力のひとつである。可愛い。

ただ、今は私の愛する阿部亮平くんに捧げる思いを綴る回なのでめめたんの魅力についてはとりあえず置いておく。

さて、そんな中我が愛する自担あべべくんの印象はと言うと。

 

……特になかったのである。

「あ、この子ゲームマスターしてたよね~」

と、そんな印象すら無かった。

これはもちろんあべべくんが悪いのではなく私自身の問題。

 

そもそもさかなちゃんは人の顔を覚えるのが苦手なんだよな!!!!

じゃあなんでめめなべこじの顔が一致したかって?

そんなのタイプの顔だからに決まってるだろうが!!!

 

ファンとしてあるまじき発言である。

「自担の顔がタイプではない」

そう言い切るオタクはおそらく血で血を洗う世はジャニオタ戦国時代で真っ先に淘汰されるべき存在だ。

でも事実なのだからしょうがない、

大きな声で言わせてほしい。

 

「私は別にあべべくんがタイプではない」

「なんならこぉじくんやしょぴぴみたいなブルべ夏っぽい男が好きだ」

「なのに今、私はあべべくんに恋い焦がれている」

「くるしい」

「抜け出せない」

「助けてほしい」

 

そう。

私は今、

たいしてタイプでもない、

なんなら自分のコンプレックスを少し刺激してくる男を、

どうしようもなく応援してしまっているのだ。

 

タイプじゃないはずの男の顔がとても愛おしく見える。

世界で一番かっこいいし可愛いし美しい顔をしていると本気で思ってしまっている。

むしろタイプじゃない分くるしい。

私の頭の引き出しにない顔をたくさん見せてくれるから。

 

クイズに正解した時の嬉しそうな顔。

問題を聞いている時の真剣な横顔。

それスノで騒ぐおこちゃまメンバーをニコニコ見守る聖母のような笑み。

時たまリミッターを解除するバラエティフェイス。

めめたんに「守ってあげたい」と言われた時の初めて見る顔。

かっこいいも可愛いも爽やかも妖艶も狂気も治安の悪さも洗練も神聖も静謐も、

その表現力と綿密な計画を駆使して見せてくれるパフォーマンス中の表情。

 

全部全部愛おしい。

完全に「一度ハマったら抜け出せすぇない沼」の住民となってしまった。たすけて…

 

と、前置きが日光杉並木街道レベルに長くなってしまったが、

今日は1年に1回しかない自担の誕生日である。

どうせなら、彼との出会いを振り返りながら感謝の言葉を述べていきたいと思う。

 

 

 

*あべべくんとの出会い

 

前置きで既にネタバレ感は否めないが、

私があべべくんにすってんころりと堕ちていったきっかけが片手間に見ていた9時間生配信である。

正直人狼を見ていてもあまり印象のなかった優しげな彼が、

突然お百度参りで「ぜってえ売れてやる」なんて言い出した時の衝撃が今でも忘れられない。

あの瞬間、多分私の背中には小さな雷が落とされたんだと思う。

きっとあべくんは気象予報士の資格を最大限発揮して、

私に「俺はここにいるから」って雷の魔法で伝えてくれたんだって、

そんなメルヘンチックなことを思わず考えてしまうくらいには運命を感じた瞬間だった。

 

「この声、あの子やんな?」

「でもこんなオラついたこと言う子には見えへんし…」

「多分勘違いかな、じゃあ誰が?」

 

ここでダメ押しの売れてやる再放送である。

流石の私も認めざるを得ない。

今まで愚かな私が注目していなかった彼は、実のところ人畜無害なお人好しでもなんでもないのだ。

人一倍高いプライド・「売れる」ことへの執着心・泥臭い根性を、

普段は鋼の理性と知性と優しさで隠しているだけの孤高の獣だった。

 

それに気付いてからは早かった。

毎日Twitterで「阿部」とパブサしないと気が済まない体になり、気が付けばすのちゅは全制覇。

さらに、すのちゅをチャンネル登録するために新しいGoogleアカウントまで作り、

Web版のWeiboの登録にチャレンジしては、

「アクセス数の上限を超えています」というメッセージを威嚇する日々が続いていた。

あべべくんが出演する番組も全部…

はおそらく嘘ですが、まあ把握しているものは全て見た。

でも、クイズ番組で活躍する彼にはあの日見た貪欲な獣はどこにもいなくて、

あの日の彼との違いを考える度に、

彼の「理想のアイドル」というペルソナの厚さを思い知って泣きそうになった。

 

なんでこの人はこんなにもアイドルに執着しているんだろう?

「天職だから」

「応援してくれているファンや家族、仲間に諦めているところを見せたくないから」

「アイドルに魅入られているから」

それっぽい答えはたくさん浮かぶけど所詮それは表面的なものでしかなくて、

彼のデータが増えれば増えるだけ彼のことが分からなくなった。

 

でも私も今更後には引けなくて、

絶対この人のことを理解してやるってムキになっていたら、

いつのまにか「貪欲」以外のあべべくんの素敵な人柄に触れ、どうしようもなく好きになっていた。

我ながらチョロいが、それもこれもあべべくんが魅力に溢れているのが悪い。

まったくペンローズの階段のようなお人である。

どの角度から見ても決して正解ではなく、気付けば迷い込んで一生無限ループ。

私がエッシャーなら今頃あべべくんのお鼻の曲線美をベースにして狂ったようにだまし絵を書き殴っているだろうから、私がエッシャーじゃなくてよかった。

 

 

 

*あべべくんがくれたもの

 

天邪鬼。

さて、ここでめめたんに問題です。

天邪鬼とはどういう意味でしょう?

めめたんが今流行のアニメの名前を真面目な顔で答えませんように。

 

私は超のつくほど天邪鬼な人間だ。

あべべくんの抗えない魅力に彼を知ってから一瞬で引き込まれたくせに、

ファンクラブに入会したのはハッピーライブ直前。

この謎の空白で私がしていたこと、それは「好きなだけで別にファンじゃないからぁ…」と自分に言い聞かせることだ。

 

過去の自分へ。

目を覚ましてほしい。

出会ってしまった時点でもう打つ手がなかったことを受け入れろ。

君が誰の得にもならないうだうだで無意味に悩み詰めている間に、

 

・デビューライブの申し込み(←まあ結局ご時世的に見れてしまったのですが、今でも当たっていた方のことを思うと金でモノを言わせた感があって申し訳なくなってしまう)

滝沢歌舞伎初回生産版

・あべべくんがアイラインで深澤さんに可愛いことしたバースデー動画

・シンプルに確定めまべ供給なめめたんバースデー動画

・私のバースデー

…etc.

 

様々なあべべチャンスを無駄にしている。

返せ、自担に誕生日を祝われる快感を。

天邪鬼な上、

石橋を最新鋭のドリルで大まかに割った後ハンマーで砂利まで変えてから向こう岸へ渡る手段を焦って考え始める慎重派なアホの子。

そういう風に見えないかもしれませんが、実際そんなタイプだから仕方がない。

 

そんな私が紆余曲折ありながらもファンクラブに入会し、

ばぶばぶジャニオタながらも必死に見様見真似でオタ垢なるものを作り、

自分とは違う角度から見たあべべくんの魅力に溺れつつ情報も比較的収集しやすくなった今の自分はどうだろう?

 

運営「ライブ決まったで」

さかなちゃん「了解やで。とりあえず予定合う日程は全部購入しといたで」

 

運営「雑誌出るで」

さかなちゃん「ビジュ解禁はまだなんか?まあうちの子真面目やからビジュ悪いって概念ないもんな。予約しといたで」

 

運営「CD発売決定したで」

さかなちゃん「(脊髄反射で)予約完了やで」

 

まるで目に付くもの全て口に入れたがる赤ちゃんのようであるが、

実際Snow Man関連でお金を無駄にしたと思ったことがないので彼らはすごい。

…と、

半年前の私では絶対に考えられないような行動力を発揮しているのである。

これが好きな人パワーか。

無限大ではないか。正直怖い。

 

右も左も分からない状態で、

人生で初めてファンクラブに入会し、初めてジャニオタ垢を作った。

配信とはいえライブに自分から初めて応募し、人生で初めて大好きなアイドルと同じ時間を共有した。

人生で初めてアイドル誌を買った。

人生で初めて南座で息すら忘れてしまうほど心を掴んで離さない映画を見た。

人生で初めて、Twitterで出会った同担の素敵な友達とアクスタ遊びをして、大好きなところを語り合った。

 

 

あべべくんは、他にも思いつかないほどたくさん私に「初めて」をくれた。

そのどれもが、一年前の自分は想像もしていなかったことだ。

今私は本当に幸せで、その幸せを作ってくれている大きな要因の一つがあべべくんなんだって思ったら、それだけで今日も生きられる気がする。

 

*あべべくんへ

 

阿部亮平くん。

2020年1月26日、なんてことない普通の日、

野心家なあなたを曝け出してくれてありがとう。

おかげで私は、一方的にかもしれないけれどあなたと出会うことができました。

 

まだあなたを知って半年も経っていない身で何を?と思われるかもしれないけれど、

苦しい時、追い詰められた時、存在意義を見失いそうになった時、

あなたに出会ってからは、阿部くんというヒーローに間違いなく支えられてきました。

私のヒーローになってくれて、本当にありがとう。

大好きです。

 

どうか、お身体だけは気をつけて。

クイズ番組でたくさん勝って景品の食材たくさんもらって、

おいしくて栄養価の高いものたくさん食べて、

あったかいお風呂でアイス食べて、

寒い日はこたつで丸まりながら幸せに生きてください。

たとえどんなことがあっても、

私は私のヒーローが幸せならそれだけで今日も生きていけます。

 

阿部亮平くん。

27歳のお誕生日、本当におめでとうございます。

生まれてきてくれてありがとう。

 

 

 

 

 

2020.11.27